Samsungが評判の悪いExynosを出来るだけ採用する理由の一つとして利益率の改善と言われています。一方で近年半導体部門は歩留率が安定しておらず結局モバイル部門が欲しいタイミングでExynosを入手出来ないことが多いです。
今回Counterpoint ResearchがGalaxy S25 Ultraのコストに言及していることが判明したので簡単にまとめたいと思います。
半導体のコストが増加。
今回同サイトがGalaxy S25 Ultraのコンポーネント別コストに言及していることが判明しました。まず以前よりコストが高いと言われていたSnapdragon 8 Eliteですが前モデル対比で21%もコストが増加していることに言及。
Snapdragon 8 EliteのCPUにはOrionコアを採用したことでコストが増加したことに加え、TSMCの3nmプロセスノードに変更されたことでコストが爆増しているとの話です。
またAIの普及によってRAMのコストが増加していると言われている中でGalaxy S25 Ultraは前モデル対比で微増に留まっているとの話です。何よりSoCによるコスト増加がかなり痛い可能性が高いです。
その他のコスト。
一方でチタンのコストは前モデル対比で32%も増加していますが、Galaxy S25 Ultraで採用されたフレーム技術のお陰で生産コストが下がって結果的には8%も減少したとしています。
またディスプレイに関して量産化が安定したこともありコストが下がっており、カメラ関連費用も継続的に採用していることからコストが下がっているとの話です。
最後に通信関連において5G技術の改善及び成熟してきたお陰でGalaxy S23 UltraはSDR735トランシーバを2つ使用しているのに対して、Galaxy S24ウルトラはSDR875トランシーバを1つ使用して大幅なコストを計るなど継続採用の恩恵も大きいとの話です。
何より今回の調査結果においてGalaxy S25 Ultraは前モデル対比で平均3.4%の上昇となっており、やはりSoCのコスト増加で利益率が悪化している可能性があります。
とはいえUltraモデルは基本Snapdragonしか採用しないので今後もコスト増加が継続する可能性があり、次の起点となるのは2nmを採用すると言われているSnapdragon 8 Elite 3のタイミングなのかもしれません。