Appleの壮大な挑戦。2024年時点でeSIMの採用率は僅か3%に

先日docomoにおいてeSIMに障害が発生した影響で、iPhone 17シリーズの発売日当日に販売を停止するなど異例の事態に。一部情報によるとiPhone 17シリーズの購入者がeSIMを設定する際に、想定以上の負荷がサーバーにかかってクラッシュしたとも言われています。

今回GSMAがグローバル市場におけるeSIMの普及率に言及していることが判明したので簡単にまとめたいと思います。

想定より普及していない。

iPhone 17シリーズでeSIM専用モデルの販売地域が拡大されたことで今後追従するメーカーが増える可能性があります。その中でeSIMは実際のところどれだけ普及しているのか気になるところです。

今回の情報によると2022年6月は世界全体で見た場合260以上のキャリアがeSIMの提供を開始しており、それ以降も徐々に提供するキャリアが拡大しています。とはいえグローバル全体で見た時に2024年時点でeSIMの採用率は僅か3%程度であったとしています。

ちなみにアメリカ向けのiPhoneは数年前からeSIM専用な上に、iPhoneが圧倒的なシェアを誇ることもあり、アメリカ単体でみると約30%と大きな差があります。何よりAppleにとってかなりのチャレンジだったようにも感じます。

もちろん意地でもiPhoneを使いたい人は別ですが、多くの人はeSIMしか使えないというだけで避ける可能性もあります。何より国内の在庫状況をみる限りAppleはブランド力があるからこそ大胆な変更についてくるユーザーが多いのかなと思います。

今後さらに拡大。

eSIMの採用率が一気に拡大するかは中国市場次第の面もあると思いますが、今回の情報によると2030年までに88%のスマホはeSIM専用になる可能性があると分析しています。

2030年までのeSIM採用に関する予測を提供します。私たちのベースラインシナリオでは、2025年までに全世界で約8億5000万のeSIMスマートフォン接続が予測され、2030年までに67億につながると予測されています。これは、スマートフォン接続の総数の76%を占めます。調査に基づいて、eSIMに対する消費者の行動(例えば、消費者はeSIMが何であるかを知っていて、eSIMの採用に興味がありますか)と、今後スマートフォン市場でのeSIMの採用を加速させる可能性のあるものに対するeSIMベンダーの期待も分析します。

現状だとAppleに最も追従する可能性があるのがGoogleで、その次にSamsungなのかなと思います。何より物理SIMスロットの廃止によってiPhone 17シリーズのようにバッテリー容量を増加させてくるのか非常に気になるところです。

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