政治的な影響もあるのか中国市場においてAppleは徐々にシェアを落としているともいわれており、iPhone 16シリーズに関しては予約開始時点で割引を開始したとも言われています。
一方でiPhone 17シリーズに関しては前モデルの3倍以上の予約を獲得しているとの話もあります。今回GSM ArenaによるとiPhone Airが中国での販売が延期されたと報告しているので簡単にまとめたいと思います。
販売が延期に。
iPhone Airは本体を薄型化するにあたって一切内部スペースに余裕がなかった。その結果他のiPhone 17シリーズと異なり販売地域関係なく「eSIM専用モデル」しか存在していないです。
その上で今回の情報によると中国においてiPhone AirはeSIMの規制上の問題から販売が延期されたとしています。ただAppleは問題を解決するために中国当局と協議を重ねているとしています。
少なくとも中国のキャリアはeSIMの準備を進めていたみたいですが、結果的には上からストップがかかったみたいです。ちなみに中国においてeSIMをまともに実装できている機種はなく、iPhone Airに関しても対面販売が必須。
さらに中国のキャリアが販売したモデルのみアクティベートできるなど、iPhone Airが欲しいとなるとユーザーの負担も大きいです。あくまでも噂にすぎませんが、中国でeSIMが規制されている理由の一つとしては個人の動向を監視するための仕組みが整っていないからとも言われています。
中国における携帯番号は、日本でいうマイナンバーカードに近い性質を持つほど重要だとされており、その携帯番号の情報がeSIMになると情報が追えなくなるとの話もあります。
中国の歴史を変える可能性も。
一方で単純にすごいと思えるのは中国で初めてeSIMにまともに対応する機種が中華メーカーの機種ではなくiPhoneになる可能性があることです。中華メーカーがeSIMに対してどのような動きをしてきたのか把握していないですが、外資であるAppleに先を越される可能性があること。
つまりAppleはそれだけ中国政府からの信頼があるとも言え、Appleが中国におけるeSIMの流れを変える可能性があります。もちろん今後どうなるのか不明ですが、日本でiPhone 17シリーズでeSIM専用モデルしか販売されないことよりも、中国でeSIM専用モデルを販売しようとしていることの方がよほどインパクトがあるのかなと思います。