Google Pixel 10シリーズではGoogle初のTSMC製となるGoogle Tensor G5を搭載。ただ正式発表イベントにおいても多くを語らず、結果的には分かりやすいベンチマークだけで批判されているという感じになります。
今回Android AuthorityがGoogle Pixel 10シリーズが搭載しているSoCについて言及しているので簡単にまとめたいと思います。
Tensor G5に依存した機能が多い。
Google Tensor G5の搭載が大きな特徴の一つとなっており、GoogleもTPUが前モデル対比で60%も強化されたことをアピールしています。少なくともAI性能をより強化するために構築されたSoCだと判断することが出来ます。
私のお気に入りの新しい追加はマジックキューです。このオンデバイスAIヘルパーは、すでに私に多くの手間を省いてくれました。先日、私のパートナーからメッセージがあり、クアルコムが主催しているディナーイベントにどこに行くのか尋ねました。返信を入力していると、Magic Cueにレストランの名前と住所が記載された小さなボタンが表示されました。それは私のカレンダーからイベントについて知り、積極的に情報を提供しました – 正確な情報です!これはすべて電話でローカルで発生します。つまり、私の会話をクラウドに送信しないため、プライバシーにとって大きなプラスになります。
マジックサジェストなど一部新機能はGoogle Tensor G5を実装したからこそ実現できた新機能になります。つまりGoogle Tensor G5に依存していることからも、今後アップデートで既存機種が対応しきれない機能もででくる可能性があります。
とはいえ最新世代で分かりやすい新機能は基本既存機種に訴求しないです。例えばベストテイクや一緒に写るがそうで、今年でみればカメラコーチが既存機種に訴求しない可能性があります。
メリットでもありデメリットでもある。
Pixelはアップデートサポート期間が長いからこそ出来るだけ長く使いつつ新機能の恩恵も受けたい。そうなった時に搭載SoCに依存する方法は買い替え頻度が少ないユーザーこそデメリットになると思います。
もちろんハード的な制約もありますが、Samsungでみるとアップデートで出来るだけ多くのGalaxyでGalaxy AIが楽しめるように尽力している感じです。そしてPixelとGalaxyの大きな違いとしては処理をする場所です。
ざっくりとGalaxy AIはオンライン処理とオフライン処理が半々ですがGoogle AIはオフライン処理の比重が高いです。オフライン処理のメリットとしては処理速度とセキュリティにおける安全性です。
現状だとAIの最大の敵はセキュリティの脆弱性なので普段自分が使っているAI機能がオフラインで処理できるとなれば安心だと思います。何よりGoogleとしては「オフライン処理」に拘っているからこそ、Google TensorもTPUの強化がメインになる。
またAIの処理は負荷が高いので、パフォーマンスを最大限強化するよりも発熱抑制や電池持ち改善とのバランスを優先的に見ている印象です。