Pixel 10 Proでも変わらず。あの機能はいまだにイライラさせる

少なくともハードだけで見ればGoogle Pixel 10は前モデル対比でカメラは劣化しています。ただGoogle Tensor G5に独自ISPを統合したことでカメラソフトで上手くカバーしている印象を受けます。

とはいえ機能面でみてもやはりPixel 10 Proなど上位モデルと差別化されている印象を受けます。今回Phone ArenaGoogle Pixel 10シリーズの動画ブーストに言及しているので簡単にまとめたいと思います。

ビデオ撮影の未来。

Google Pixel 8シリーズで初めて実装された「ビデオブースト」ですが、同サイトによるとスマホのビデオ撮影における未来へのステップのように感じたとしています。

映像をGoogleのクラウドサーバーにアップロードすることで、同社の強力なAIモデルが魔法をかけ、プロとして撮影および編集されたように見えるバージョンを返送します。ノイズ、影の解除、ハイライトの保存などはありません。ビデオブーストは、夜間のビデオを大幅に改善することになっていた、いわゆる「ナイトサイト」ビデオモードを有効にした。

ただ初めて実装されてから2年近く経過しますが、Pixel 10シリーズでもデメリットは大きく改善していないことを指摘しています。まず「広角」以外の画角での撮影には非対応であること。

またサーバーにアップロードしてAIに処理させるという性質からも、処理にかなりの時間がかかる。

Pixel 8 Proでは、Video Boostで30秒のクリップを処理するのに数時間かかりました。シンプルな90 MBのビデオが1.2 GBのファイルに膨らんだので、すぐにストレージが消費されます。

ちなみにPixel 10 Proで30秒弱の動画をビデオブーストで撮影したところ、処理にかかった時間は2時間前後という感じです。ビデオブーストが最大10分となっていますが、仮に10分ギリギリにした場合処理には1日以上かかる可能性もあります。

イライラさせる。

少なくとも同サイトは以下のように指摘しています。

人々が2025年にスマートフォンに期待するシームレスな体験ではなく、特にフラッグシップのスマートフォンではありません。スマートフォンのカメラの要点は、瞬時にキャプチャし、瞬時に共有することです。誰も家族旅行を録画して、丸一日待って、それから最終版を見たくない。

Googleによるとビデオブーストの初期の処理はオフラインで行っていることを明らかにしています。ただGoogle Tensorが進化してもオフラインにおける処理の比重は変わっていないのかもしれません。

少なくともGoogleがビデオブーストを開発した当時、これだけの処理に応えられるSoCが存在していないかったことを指摘しています。ただいずれはオフラインで完全処理する未来が来てほしいともしています。

まだまだ機能としてデメリットもありますが、これがオフラインで処理できるようになればだいぶ印象が変わるかもしれません。

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