SDカードと同じ流れ?米向けPixel 10はSIMトレイ廃止で大きな方向転換

日本ではようやくeSIMの環境が構築されてきた印象ですが、アメリカにおいては数年前からAppleはSIMカードスロットなしのiPhoneを発売しています。また国内においてもiPad miniの最新世代に関しては「eSIM」モデルのみしか存在しておらず、物理SIMを入れることが出来ません。

今回Android AuthortiyPixel 10シリーズでSIMスロットが廃止されたことに言及しているのでまとめたいと思います。

メーカーとしては廃止したい?

アメリカ向けのGoogle Pixel 10シリーズはPixel 10 Pro Foldを除いてSIMカードスロットが廃止されています。これはPixelにとって初めてのことであり、iPhoneに追従したと判断することが出来ます。

少なくともeSIMを使っている人からすれば問題はないですが、物理SIMを使っている人からすれば抵抗があるかもしれません。同サイトはメーカーがSIMスロットを廃止したい理由について以下のようにコメントしています。

結局のところ、これはかなり複雑なコンポーネントであり、携帯電話の他のほとんどのものよりも多くの可動部品があり、SIMコンタクトはそれ自体で多くの費用を負担しませんが、アセンブリ全体が電話のデザインに重要ではない影響を表します。これを端に配置してボードを構築する必要があります(レイアウトオプションを制限します)、この穴が開いても弱体化しないフレームを作成する必要がありますが、それでも防水性について心配する必要があります。

ただグローバル展開しているメーカーがアメリカ向けのみSIMトレイをカットしたところで、どれだけコストカットの効果があるのかは不明です。

なくてもいいのかもしれないけど。

特にGoogleの場合は中国で発売していないことからもAppleよりはeSIMへの完全移行を進めやすい可能性もあります。一方で同サイトは以下のような疑問を投げかけています。

非常に多くの人々にとって、大規模なキャリアを購読することは、まったく問題ではないかもしれません。しかし、私たちの中で誰が、従来のSIMを使用するオプションを拒否するように求めていたのでしょうか?

これはスマホの歴史と一致する部分もあり、一つ目としてはイヤホンジャックです。Appleが先陣をきって廃止の流れになりましたが、噂では防水性能を強化する上でイヤホンジャックが邪魔だった。

またAirPodsを売るためだったとも言われています。そして2つ目としてはSDカードスロットで、これは内部スペースの問題とiCloudのようなクラウドサービスを使ってもらうためにメーカーはストレージの拡張性をあえて制限したと言われています。

当たり前の話ですが、いつになってもメーカーの考え一つで流れが変わります。ただイヤホンジャックもSDカードスロットもSIMスロットも絶対必要だとは言えないかもしれません。

とはいえユーザーが拒んだわけでもなく、特にSDカードスロットやイヤホンジャックを求めてXperiaの人気があるくらいです。何より今後GoogleがeSIM専用モデルの販売地域を拡大していくのか気になるところです。

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