GoogleはPixel 6シリーズで初めてUFS3.1を採用しましたが、それ以降ストレージ規格の刷新に消極的だった印象を受けます。一部メーカーは2023年頃からUFS4.0に切り替えている中でGoogleはPixel 10シリーズで一部モデルでようやく採用した流れに。
今回9To5GoogleによるとGoogle Pixel 10シリーズのストレージオプションは注意が必要だと報告しているのでまとめたいと思います。
Zoned UFSの採用。
先日の情報からもGoogle Pixel 10シリーズの一部モデルは「Zoned UFS」を採用していることを明らかにしていますが、現時点でGoogleはより詳細な説明をしていません。
一方でPixel 10シリーズが採用しているストレージのサプライヤーである可能性が高いSKハイニックスは以下のように説明しています。
ZUFSは、スマートフォンから生成されたデータを特性に応じて異なるゾーンに分類して保存する差別化された技術です。従来のUFSとは異なり、最新の製品は、同様の目的と頻度を持つデータを別々のゾーンにグループ化して保存し、スマートフォンのオペレーティングシステムの速度とストレージデバイスの管理効率を向上させます。
単純に考えるとZoned UFSに対応しているモデルの方がアプリの応答速度など動作性がより改善する可能性があります。
ラインナップで注意。
少なくともPixel 10シリーズにおいてZoned UFSを採用しているモデルは512GB/1TBモデルのみであることは判明しています。その上で国内におけるラインナップで確認するとカラバリも合わせて3つの選択肢しかありません。
ストレージ規格 | |
128GB | UFS3.1 |
256GB | UFS4.0 |
512GB | UFS4.0(Zoned UFS) |
国内のラインナップでみるとそもそも1TBモデルの選択肢がありません。一方でストレージ規格は機種によって固定されているのではなくストレージ容量で固定化されている可能性が高いです。
なので128GBモデルの選択肢があるPixel 10でみると、128GBモデルはUFS3.1で256GBモデルはUFS4.0だと思います。一方でPixel 10 Proシリーズは128GBモデルがないので共通してUFS4.0になりますが、512GBモデルだけZoned UFSになります。
一部サイトによると128GBモデルもUFS4.0としていますが、今回の情報だと128GBモデルはUFS3.1と指摘しています。少しでも快適さを求めるならPixel 10は256GBモデルを選択した方が幸せかもしれません。
何より128GBモデルがUFS3.1の時点で、サプライヤーがSKハイニックスであることはほぼ間違いないのかなと思います。