- 2025年3月24日
直近の中華メーカーの動きをみるとコスト削減の面もあると思いますがローカライズを最小限にしている印象を受けます。もちろん「技適」はありますが大手キャリアの一部バンドやおサイフケータイに非対応などのデメリットがあります。
一方でメリットとしてはグローバルモデルと共通化できることからも同程度のアップデートサポート期間への対応やタイムラグなしでの発表発売に加え価格を抑制することも可能です。
今回はスマホにおいておサイフケータイの優先度がかなり下がった理由について主観的にまとめたいと思います。
交通機関での利用頻度が減った。
会社員の時は出社する時に交通系電子マネーを多用していましたが、自分の住環境だと必ずしも「定期」が購入できる環境になかった。またその当時はモバイルSuicaしかなかったこともあります。
なのでその当時から「定期」や「オートチャージ」に関してそこまで優先度が高くなかったこともありますが、フリーランスになってからは電車を利用する機会はかなり減りました。
また定期など完全に不要になったこともあり、電車に乗る時にSuicaなどが使えれば十分と最低限レベルしか求めていないです。そのためスマホ本体が必ずしも対応している必要はなく、Suicaに対応しているGalaxy WatchやPixel Watchをペアリングしておけば十分という感じです。
またPixel WatchなどはiDやQUICPayには対応しているので電子決済でそこまで困ることはないです。もちろん本体が対応していると便利だと思いますが、個人的には代替手段があるのでローカライズで数万円高くなるのであれば非対応でも問題ないと思っちゃいます。
タッチ決済に対応した店舗が増えてきた。
また以前は電子決済といえばFelica必須とう感じでしたが今やQRコード決済に加えタッチ決済も使える場所がかなり増えている印象です。ローカライズが不十分な機種であってもNFC TYpe A/Bに対応していることがほとんどなのでタッチ決済は使えることが多いです。
もちろんQRコード決済は本体が内蔵しているNFCに関係なく使用することが出来ます。結局今までおサイフケータイを使っていた理由は他の電子決済を使いたくても使える場所がかなり限定されていたから。
ただ今やその制約が少しずつなくなってきていることからもおサイフケータイの優先度はかなり低くなりました。また首都圏のように乗り換えが複雑な場合は難しい時もありますが今や改札であってもタッチ決済でどうにかなることが増えてきた印象を受けます。
Suicaは首都圏の莫大な利用客を捌くために「処理速度」重視で開発された電子決済でローカライズの極みみたいな存在です。ただシステムの維持費が高いことに加え、ここ数年でみれば半導体不足の影響もあり駅でSuicaやPASMOを購入することが出来ず、海外の旅行客がその恩恵を受けられない状況になっていました。
また海外のスマホは基本Felicaチップを搭載していないため非対応です。ただ今後のことを考えるとグローバル化した方がGoogleもAppleもサービスを開発しやすくなる上に、日本人が海外に行った時も慣れ親しんだ電子決済を使えるというメリットがあるかなと思います。
マイナンバーカードの取り込みも可能。
また今後公的身分証などのデジタル化が進められていくと思いますが、個人的に完全に勘違いしていたのはマイナンバーカードの対応機種です。
てっきり「おサイフケータイ」の基盤となっているFelicaをベースにシステムを構築しているかと思ったら実際にはType A/Bのみに対応している機種でもマイナポータルに掲載されているリストを確認する限り含まれています。
例えば分かりやすい例としては「Oppo Find X8」などがあります。個人的には出来るだけ持ち運ぶものを減らしたいのでデジタル化できるものは出来るだけしたいです。
なのでマイナンバーカードをスマホに統合していますが、おサイフケータイが必須でないならより自分の中での優先度が変わりました。もちろんユーザーによっては絶対おサイフケータイが必須と思う人もいると思います。
ただ今後wearOSのアップデートでSuicaの定期券機能などに対応したら、少なくともスマホ本体が対応していることへの必需性は下がってくるのかなと思います。
